海外ドラマのいいわけ

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ウォーキング・デッドを見ていて僕が不思議に思うこと

前回、ウォーキング・デッドのシーズン7でグレンが殺されたことを書いた。

グレンは貴重なアジア人キャストで、味方のキャラクターでも敵のキャラクターでも、これまでのシリーズで唯一無二のアジア人キャストだ。

これに関連して、本ドラマシリーズで不思議に思っていることを書いてみたい。

答えのない疑問なのだけど、それは人種の話だ。

 僕の疑問をさきに言おう。

なぜこんなにも白人以外のキャストが少ないのか。

そして、どうして黒人・アジア系・ヒスパニックのキャラクターに悪人がいないのか。

これがずっと不思議でならない。

 

まあ、話がおもしろければなんでもいいので、ただ疑問に思っているだけだ。

何かを主張しようというわけではない。それほど僕には人種問題についての知見はないし・・・。

あれ、なんかおかしいよね?というくらい。

 

まず、このドラマ、話はアトランタ近郊の町からはじまる。

日本人にアトランタといっても全くイメージないとおもう。正直僕もアトランタオリンッピックくらいしか印象ないのだ。

 

初めて自分で自分を褒めてあげたいです!

有森裕子くらいしか記憶にも残っていない、僕の小さい頃にあったオリンピックだ。

 

ただこのドラマを紐解いていくと話が南部だってことくらいはイメージつくのだが、正確にはアトランタっていうのはジョージア州だ。

ジョージアと言っても、缶コーヒーしか知らない日本人も多いと思うけど、ここはキング牧師が生まれた土地でもある。というとやっぱり黒人人口が多いようで、wikiフフーンをしたところ都市部の人口は黒人が6割ほどを占めている。

これってかなりの黒人比率だと思っている。

だって目の前に100人いたら60人は黒人なわけだから。

僕が住んでいるラストベルトと言われる中西部とはやっぱりまるで景色が違うはずだ。

それに対して、ウォーキング・デッドではリックが初めて会った人間であるモーガンとデュエインこそ黒人だったけれども、たどり着いたキャンプには黒人としてはジャッキー1人、それとアジア系のグレンがいるだけで、あとは全員白人だった(記憶が正しければ)。

ここですでにアトランタの人口構成が一気に逆転しているのだ。

 

そのあとの話で、確かに少しずつ黒人キャラは登場する。ミショーン、ボブ、タイリース、サーシャ、ガブリエル・・・。でも圧倒的に白人優位なのだ。敵も味方も。

特にアジア人でセリフがあるような人間はグレン以外に出てこない。中国人すら出てこない。

ヒスパニックもシーズン1で老人を匿っているギャングのようなグループが一度出てくるだけで、それ以降は1人も出てこない。たまにスペイン語が口からでるロジータを数えるにしても1人だけだ。

 

こんな感じで、終始白人ばかりでドラマは進行する。

 

それから、上に書いたようなマイノリティに悪人が1人もいないのもおもしろい。

アトランタ生まれ、アトランタ育ち、悪そうなやつはだいたい白人なのだ。

 

黒人ギャングスタやメキシカンマフィアがいきなり集団で襲ってくることなんてないのだ。大抵狡猾で残虐な白人がボスとして登場する。ガバナーにしろ、ニーガンにしろそうだ。

メインの視聴者層が白人なのかもしれない。それとも全米ではマイノリティの人種に配慮してのことからかもしれない。

 

でもこういう妄想をして見た。なにも面白くないのだが、背景を探るという意味でだと考えてもらいたい。

黒人やヒスパニック、アジア人はどさくさに紛れて白人にさっさと殺され尽くされたのだと。

 

ジョージ・A・ロメロ"Night of the Living Dead"(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド)で初めてこの世にゾンビというものを生み出した。

本作は舞台はペンシルベニア州ピッツバーグ、これは中西部の街で、ウォーキング・デッドとは違い、白人比率が非常に高い街だ。この映画が世に出たのは1968年で未だアメリカでは公民権運動の真っ最中、黒人差別が根強く残っていた時代だ。

上に書いたキング牧師が暗殺されたのがまさに1968年であることを考えると、僕みたいな素人にもどんな時代だったかイメージしやすい。

この映画は当時としてはありえない黒人が主人公(名前はベン)というキャスティングだったのだけど、とりあえず書いておきたいのは1つだけ。

映画の最後で、生き残った彼はあっけなく白人に撃ち殺されてしまう。彼はゾンビじゃないのに。

その時、彼を撃ち殺した白人たちがいうセリフは"Good shot!"(日本語だとゴルフのナイスショットみたいな感じだろうか)であって、「生きてる人を撃っちまったー!」とかじゃあないのだ。黒人もゾンビと同じように撃ち殺す標的だったということなのだろうか。

 

こう考えると薄気味悪いけれど、ウォーキング・デッドの世界でも、同じようなことが起こったのだろうか。あくまで裏設定として。本編に描かれていないだけで。

なにしろめちゃくちゃタチの悪い白人がいっぱいいる世界なのだ。

 超不条理で残酷な世界なのだ。いくら残酷な設定が積み上がっていたとしても、おかしくないと思うのだ。だからこそ怖いもの見たさで見てしまうのだけれど。